ある寺の門前で

ある寺の門前で天気が良いのに老婆が空を見上げて泣いていますまる次の日は雨でしたまる老婆は同じように空を見上げては泣いていました。

腫れてはない手振っては泣いて結局毎日泣いていることになりますまるさすがに寺の住職はみかんれて声をかけましたマルこれから山谷見ているとあんたは毎日泣いているが一体どうしたというんだね特に今日などはいい天気ではないかと尋ねましたまるばあさんはよ聞いてくれました実は長男が親孝行ものでいい子だがかさ屋を営んでいて真面目に働いているが天気が良ければ風は一本も受けないそう思うと長男がかわいそうでかわいそうでごぼう茶雨が降ったらいいんだろうところが次男が兄に劣らで親孝行ものでわらじを作っておってせっかくのわらじが雨ではちっとも売れないそれを思うとかわいそうでかわいそうで。

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